先週は、“媚びを売ること”と“信頼を得ること”とは違いますよ。って話しを書きました。
私達“専門職業人”(士業者)というのは、自分のもっているパーソナリティを売っていると言っても過言ではないと思うのです。
依頼者である市民や企業家は、専門家である行政書士を信頼して業務を依頼してくるといったのだけれど、それは前提であって、後は、依頼を受けた君のパーソナリティによって信頼関係を作るってことが重要なんだ。
今回は、そのパーソナリティを構築するために有効な手だてを考えてみることにしよう。
そんなことはよけいなお世話だと思うかもしれないけれど、ちょっと付きあってほしい。
人のパーソナリティというのは、生まれ持った特性もあるのだけれど、生き様によって大きく変わる部分を持っているので、行政書士として必要なものを身につけなければならない。
それはどういうものかというと、依頼者の立場に立ってものを考え、依頼者のいっていることを正確に理解して、その要求を具現化するために必要な知識を供給できる資質を身につけるってことなんだ。
これは、“言うは易し”ってところがあって、なかなか難しい。
例えば、相続などの相談で、他の相続人に対して特別な感情を持っていて、理屈はわかっているが感情的に受け入れられない相談者が君のところへ来たとするよね。
実際にままあることなのだけれど、くだくだと回りくどく自分の育った環境やら親から受け仕打ちなんかを話し始め、なかなか本題にたどり着かない。(ベテランの会員の皆さんは、ここで思い出し笑いがでているかもしれない。)
そんなとき、君はどう対応するかってことだ。考えて欲しい。
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