前回は、『専門家責任』について書いて、私達にとって一番大切なことは“依頼者からの信頼を得ること”だって言ったよね。
ここで間違えて欲しくないのは、“信頼を得ること”と“媚びを売る”こととは違うってことなのですよ。
“そんなの当たり前じゃん。”と思うかもしれないのだけど、意外にここで思い違いをしている場合が多いんだ。
“媚びを売る”ってのは、つまり、依頼者のいうままに多少の違法性や道義・真義に外れていても目をつむって仕事をしてしまうってことなんだ。
これは、専門職業人として絶対にやってはならないことなのだ。
もちろん、依頼者の利益を追求しなければならないわけだけど、だからといって、何をしても良いと言うことにはならないよね。
『専門家責任』というのは、すべからく専門家としての“倫理観”に基づくものである。っていうことをしっかり身につけて欲しいと思うのですよ。
なんだか、説教がましくなってしまったけれど、決してそういうことではなくて、君がこの行政書士業という世界で成功していくために絶対(?)に必要なことなのです。
世の中は、すべて「性善説」にたてるほどいい人ばかりではなくって、中には、私らの資格をうまく利用しようなんて考える人もいるわけで、そこは充分に見極める必要があるってこと。
だけど、依頼者を信頼しないでこちらを信頼してくれっていったってなかなかそうはいかないよね。そこが難しいんだ。
じゃぁ、どうする。
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