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行政書士レクチュア

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(3)“禁句”を覚えよう!

 例えば、マネジメント系の仕事(業許可や経営支援)をやろうと思ったら、そういう仕事は、どうしても財務(これまでは税務)に関わってくるので、税理士に多く集まるという傾向があるんだ。

 税理士も、今は経営がきついので、自分のところでやってしまうところが多いのだけれど、でも実際にやっているのはそこの職員で、その職員が止めてしまったりすると、対応できずに行政書士にアウトソースしたり、紹介したりすることになるので、まずは、地域の税理士に自分が開業したことを“挨拶状”で知らせることが有効なんだと思う。

 行政書士の業務というのは、一人行政書士だけで完結できる業務が少ないので、税理士に限らず弁護士や司法書士、社会保険労務士などの他士業で活躍している人と交流を持つことは、自分が業務を継続していく上で大事なことなんだ。

 最初は、誰かを通じて紹介をしてもらうとか、さっきいったように「挨拶状」を出すとかで、こっちの存在を知ってもらう必要があるよね。地域のボランティア団体やNPOなんかの研修や会合に参加するのも一つの手法かもしれない。

 営業っていうか、仕事をまわしてもらうためにいってはならない言葉がある。これは、是非覚えて実践して欲しいのだけれど。。
 それはね。「暇なので」とか「仕事がない」なんてことを口が裂けても言わない。いつも、だれに会っても「忙しい」を連発することだ。

 まがりなりにも自分で事務所を立ち上げたわけだから、看板を上げたその日から事業者の一員なんだ。君だって食事をするときに誰もいない暇そうな店を選んで入ったりしないよね。つまり、“ひま”ってことは、不味いか信用がないかどちらかだと考えるのが普通なので、ひまな店ほど客足が遠のくというのが現実なんだ。

 だから、自分から“ひま”だとか“仕事がない”なんてこと言うってことは、『私には信用がありません。』ってことを自ら言いふらしているようなものなんだ。

 それと、もう一つ気を付けたいのは、「やったことがないので勉強させて下さい。」なんて言ってはいけない。つい言ってしまうことがありそうなのだけど、これも禁句なんだ。

 君は実際に新人なのだけれど、依頼する側はそうは思わない。君をプロだと思うから依頼をしてくるわけで、そのときに「勉強」なんて言ったら相手は不安を感じてしまうでしょ。

 言葉って言うのは、本当に大事なのだと思うのですよ。
 その一言がチャンスをくれたり、チャンスを逃したりするのですから。怖いですねぇ。。

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