前回は、「石の上にも三年」といいましたよね。でも、そうは言ってもさぁ、その間、どうやってやればいいんだよ~、って思った人もいるんだろうなぁ。
そりゃそうだ。霞を喰って生きるわけにはいかないよねぇ。
だから、今回からは、どうやって仕事を取っていくかを話してみようと思うのです。だからって、“石の上にも三年”って言うのを軽く考えてはいけないよ。
開業したときの環境は、それぞれの前職やこれまでの生き様でみんな違うわけだけど。
開業したからといって、それまでの蓄積がすべて生きないわけではないわけだから、まず、自分をよく見つめることが必要なんだ。
そして、自分は何のために、何をするために行政書士業を開業したのかをよく考える。
そこから、自分のパーソナリティを見つけ、当面何を‘売る’のかをだいたいでもいいから掴むことが必要なんだ。資格業と言っても、経済社会の一員なので、そこには‘市場競争’が当然にあると言うことを前提にしなくちゃいけないのですよ。
だからこそ、自分が“売れるもの(競争力)”を持たないと生きてはいけないと言うことになる。最初から厳しいことをいっちゃうようだけど、それが現実なんですよ。ホント。
よく考えて、この仕事ならやっていけるってものを見つけたら、まず、そこを重点的に勉強をしてある程度の自信を付けることが必要だ。その為には、その業務に関連する専門書を購入して(借りたり、図書館じゃだめ。知識を仕入れるための投資は必要なんだ。)、読む。読んだら実際に仮定の条件を作ってやってみる。そうすると、基本的な仕事の流れが自分なりにつかめてくるはずだよね。
そこまで出来たなら、今度は、外をよく見る。つまり、その仕事の市場(マーケット)はどうなっているのだろうと言うことだよ。わかるよね。
行政書士の職域は広いので、様々な市場があり、その市場ごとに経済社会の中での仕事の流れが違うので、“下手な鉄砲も数打ちゃ当たる”式の宣伝を打ったり、DMを出したりしても費用対効果を考えるとほとんど効果は上がらない。これって、体験者は語るだよ。
DM自体は悪いとは思わないけれど、出し方やターゲットによっては受け取った側の感情を害して行政書士制度そのものがひんしゅくを買ってしまうこともあるので要注意だね。