************************************************************
mail magazine Ozeki-Letter 2005. 7. 1【第105号】
************************************************************
行政書士の小関です。
私は、このメルマガを書き、平日の毎日blogで『てんめい尽語』を書いているおかげで、「仕事をしていない」と見られているようです。確かに最近では会務にとられる時間が多くなってきたので、実際、事務所で仕事をすることは減っているのですが、それでも仕事をしていないわけではありません。
こう書くと言い訳がましくとられる方もいると思うのですが、私の仕事は、顧客の接客、電話対応と相談業務、そして事務所スタッフの業務への指揮、指導、問題が生じた際の意思決定なので、その合間を縫うようにして「尽語」を書いたりメルマガを作ったりしているわけです。時には、契約書を書いたり、内容証明文書を書いたりもしていますが。その辺の事情をお察しいただければ幸いです。
今日は部長会です。議題、協議事項が盛りだくさんです。その前に文書管理システムの説明を行います。頑張りましょう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【業務情報】 Vol.5
~行政書士の司法制度参入を考える~
●行政書士の職業倫理
先週行われた日本行政書士会連合会(日行連)総会での議論にもADRに関連してこの問題が取り上げられていました。
特に宮内会長の答弁の中で、「日弁連副会長から『行政書士は、各地で弁護士法の違反を繰り返している。なんと職業倫理のない団体か』とお叱りを頂いた。」という発言がありました。
また、兵庫会、大阪会、東京会の会員が相次いで「戸籍、住民票の職務上請求用紙」の不正使用で逮捕され、社会的に職業倫理が問われている事態となっています。
「職業倫理」とは、その職業に携わる人々の「使命感」「倫理観」「正義感」(遵法性)を総称したものであるといえると考えています。
我が行政書士業界は、それほど職業倫理が確立されていない業界なのでしょうか。確かに、職業倫理が確立されているとは言い難い側面はあると思います。しかし、きちんとした職業倫理をもち、業務を遂行している行政書士もまた数多くいることも事実だと思います。
「コンプライアンス」という言葉が社会的になった食肉偽装事件以来、職業倫理が確立されていない業界に対する社会の見方には厳しいものがあり、そのことによって企業や業界団体が立ちゆかなくなる事態は多く発生をしています。
行政書士が、司法・準司法に参入し、あるいは予防法務の専門家として、新たな社会システムの中で制度の維持、確立をしていくためには、職業倫理の確立は急務であり、一人一人の行政書士が真剣に考えなければならない問題であることは議論を待ちません。
この職業倫理の確立は、まず、行政書士としての専門家責任をきちんと認識することから始めなくてはなりません。つまり、専門家として何をなすべきか、何をしてはならないのかという基本的な認識をこの業界の共通理解としなければならないのだと思うのです。
(続く)