【今週の一言】 12/17(金)の『てんめい尽語』から
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【CSRと言う言葉について】
12月10日に開かれた神奈川予防法務研究会(KPLG)の研究会は、今後の活動をどう展開していくかという話で時間をとったので、予定していたCSR(企業の社会的責任)に関する話を聞くことができずじまいでしたが資料だけはいただいたので、読んでいたところ、昨日の日経新聞に「日経CSRシンポジウムに関する特集記事があり、田坂広志氏の基調講演が掲載されていたのでCSRについての理解をなんとなくではありますが進めることができました。
CSRとは Corporate Social Responsibilityの頭文字をとった略語で企業の社会的責任と訳されているもので、欧米から到来し、今日本企業の中でブームとなっているようなのですが、これまであまり耳慣れない言葉でした。が、このCSRが新たな企業評価の基準となっていきI、SOと並ぶ「社会的責任」についての国際規格が誕生するという流れのようなので、関心を持たざるを得ません。
田坂氏は、その講演の中で「良い会社とは何か」に関する7つの条件について説明しています。
その七つの条件とは、
第一の条件は、「生き残り」の発想に流されず、「働く喜び」の思想を大切にする会社
第二の条件は、「目に見える報酬」だけでなく「目に見えない報酬」を大切にする会社
第三の条件は、顧客に提供するものを単なる「商品」ではなく「作品」と考える会社
第四の条件は、社会責任を、受動的な「義務」ではなく、能動的な「使命」と考える会社
第五の条件は、社会貢献を、「利益」に一部を使ってではなく、「本業」を通じて行う会社
第六の条件は、利益を、「社会貢献の報酬」ではなく、「社会貢献への期待」と考える会社
第七の条件は、人材を、「社内の資源ではなく、「社会の資産」と考える会社
と、いうことだそうです。これだけでは、わかったような、わからないようなといった感じですが、非常に高い理念と志が要求されていることは感じることができます。しかし、田坂氏は、このCSRの潮流は、「我が国においては、-(中略)-古くから日本型経営の根本にあった思想へと回帰していく」としています。
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【Ozeki-Letter】 2004.12.24【第82号】
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