Ozeki - Letter

第75号

Ozeki-Letter

【今週の一言】 11/1(月)の『てんめい尽語』から
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【公証人も大変ですねぇ。】
土曜日の支部研修会は、20名の参加を得て無事に終了することができました。講師をお願いした平塚公証役場の小林公証人は、さすがに中央大学大学院の兼任講師というだけあってわかりやすい説明で、日頃あまり馴染みのない公証人の業務や契約公正証書の活用事例などについて沢山の情報をいただきました。感謝です。

公証人は、裁判官、検察官、地方法務局長の経験者が法務大臣の命によって職務に就く自由業で、業務の内容は準公務員的なものなのですが、あくまで個人の小規模事業主なので、仕事のない地方ではなかなか公証役場はできないということで、全国に550人しかいないそうです。神奈川県内では、15の公証役場があり、公証人は32名だそうです。

法的には、公証人の資格試験を行うことになっているのですが、一度も試験は実施されていないことが国会で問題なったそうで、それを受けて法務省が試験の準備をしたのですが、結局受験者が不合格となり幻となったようです。試験内容が厳しすぎるということもあるようですが、なんだか検察官や裁判官の退官後の受け皿になっているという印象は否めませんですねぇ。

業務件数の推移についても言及しておられましたが、昭和48年の61万件もあった金銭消費貸借契約公正証書の作成が、平成元年には9万7千件、昨年(平成15年)には3万6千件まで激減しているとのことで、債務確認弁済契約公正証書や公正証書遺言が増加しているとのことでした。特に債務確認弁済契約公正証書は、最近の経済情勢を反映して急激に増えているので、昨年実績の公正証書作成では1番多かったそうです。が、仕事は相対的にかなり減っているということでした。

定款認証などの認証業務の数字は示されませんでしたが、日頃我々行政書士が最も係わる定款認証などを見ていると公証人の業務は法律で強制されているので、黙っていても仕事は来るし、公証人本人は署名をするだけの楽で確実な仕事に見え、羨ましく思ったものでしたが、実際にはかなり事務所(公証役場)経営は大変なようです。

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【Ozeki-Letter】            2004.11.5 【第75号】
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【発行人】 行政書士法人 小 関 事 務 所
代表社員 小関典明(小田原支部会員)
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