Ozeki - Letter

第74号

Ozeki-Letter

【オピニオン】                    (8)
~事務局とは何か~

現在、神奈川県行政書士会事務局には、事務局長及び4名の女性職員が働いています。事務局の皆さんは、日々行政書士会の維持、発展のために頑張ってくれているわけですが、一人が月平均30時間にも及ぶ残業をしなければならない状況にあり、有給休暇も満足に取れない激務をこなしていることをご存じでしょうか。
ところが、行政書士会の中には、事務局職員を単なる使用人と考え、まるで使い走りのように使うといった風潮や、会に対する不満をぶつけたり、業務上の質問をしてきたりということが日常化している実態があるようです。
残念なことに、このような風潮は執行部部内にもあるようで、それが多くの「雑務」を生み、事務局の負担となっている事も事実としてあるようです。
この事は、事務局に対するきちんとした理解がなされていないという現れであろうと思われます。
行政書士会の事務局は、個々の会員の補助のために存在するのではなく、行政書士会としての登録事務や経理事務、会費の管理や会員情報の管理、情報の整理、保存、会議スケジュールの管理といった恒常的な事務を処理するために存在をしているのです。
1,800名を超える組織となった今、これらの事務は年間膨大な量が発生し、5名の職員では限界に来ているというのが実態であることを会員一人一人が理解し、事務局職員を労い、その労働条件を少しでも緩和するために努力をする必要があると思うのです。
「事務局職員は、自分たちの会費で雇っているのだから自分たちのいうことをきくのが当たり前」とする考え方や、「重宝だから、わからないことがあったら何でも事務局に聴く」という考え方は論外であり、事務局は特定個人に奉仕するためのものではないということを是非、ご理解いただきたいと思うのです。
事務局は、行政書士会の運営を維持継続していくためにはなくてはならない存在であり、職員の皆さんは会の重要な人的資源なのです。この人材を確保していくことは、会の重要な課題であることも執行部だけではなく私たち会員一人一人が理解しなければならないことであると考えます。
(続く)
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