Ozeki - Letter

第71号

Ozeki-Letter

【オピニオン】                    (6)
~「使命」とは何か~

前回、行政書士会の組織的な使命と個々の行政書士の使命について書きました。

私は、P・F・ドラッカー氏の著書の愛読者の一人です。以前、三次に亘る神奈川県行政書士会の組織改革検討特別委員会の委員(三回目は委員長)であった頃に、熟読した「非営利組織の経営」をこの連載を書くために再度読み直しています。この本は、非営利組織である行政書士会の改革を考える上できわめて貴重な示唆を与えてくれるものだと私は考えています。

そこから一部引用です。
『非営利機関は、人と社会の変革を目的としている。従って、まず取り上げなければならないのは、いかなる使命を果たしうるか、いかなる使命を果たし得ないか、そしてその使命をどのように定めるかという問題である。というのも、非営利機関に対する最終的な評価は、使命の表現の美しさによって行われるのではないからである。それは行動の適切さによるからである。』

『外部に目を向けて、機会、つまりニーズを探らなければならない。限られた資源(ここで言う資源とは、人材や資金だけに限らない。能力を含む)の下で、「他に抜きん出て、新しい基準となりうる分野は何か」。人は何事かをなし、それをうまくやることによって、基準を設定する。成果によって新しい次元を拓くのである。』

『要するに、「なにが機会であり、ニーズであるか」を問うことである。次に「その機会やニーズに自らが合っているか」を検討することである。そして、「しかるべき成果を上げられそうか」、「能力を有しているか」、「自分たちの強みを発揮できそうか」、「本当に信念を持ってやれるか」ということを検討すべきである。』
-引用終わり-

まさに、いま、行政書士会が直面していることは、これらの検討なのだと思うのです。特に、「他に抜きん出て、新しい基準となりうる分野は何か」は重要な課題です。
(続く)

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【業務実践講座】

今回は、お休みです。

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