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【制度と会を考える】
「会が仕事を世話してくれるわけでもないし、何も役に立たない」という不満を口にする人とたまに行き会ったりますが、実は、このような不満や希望を持っている人は意外と多いのかもしれません。しかし、このような思いは誤解に基づいているということを是非ご理解いただきたいと思うのです。
行政書士会は、前回も説明したように行政書士制度の適正な運用を確保し、発展を図る活動を行うと共に会員に対する情報提供と業務に関する指導・助言を行うことを目的とした組織です。
ですから、事業協同組合の共同購買や共同受注のような仕事を斡旋したり、分配したりする活動は原則としてできないのです。行政書士の資格は、独立開業を前提とした業務独占資格です。従って、仕事をとることは専ら個々の行政書士の経営努力に係っているのであって、会に対して仕事の配分を求めることは、筋違いなことなのです。
(つづく)
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