Ozeki - Letter

第41号

Ozeki-Letter

【今週の一言】 3/9(火)の『てんめい尽語』から
http://tenmei.pos.to/tenmei.html
【文書管理システムに“魂を入れて!”】
昨日(3/8)の「文書管理システム講習会」は、システムのできばえが、多少の不満はあるもののなかなかのものだったので、よかったと思います。

問題は、文書管理システムを動かす組織の体制なのですが、昨日休憩時間に聞いた話では、会長以下、上層部ではこのシステムに対する理解はすすんでいないようで、未だに文書決裁に関する責任と権限の明確化はされておらず、組織内文書の申請→審査→承認→公開の決裁ルートが固まっていないために本格稼働はかなりずれ込むことになりそうです。

この決裁ルートによる“責任と権限”の明確化こそが、これまでとは決定的に違った組織文化を生み出すものなので、トップリーダーのリーダーシップの下で明確な理念に基づいた取り組みが求められるのですが、残念ながら今の執行体制の中では多くを期待することは出来ないようです。

しかし、自らの組織の中でITを活用できないで、ITのなんたるかをわからないまま、ただただ電子申請における“代理申請”を声高に叫んでいても実際に運用できなければ、かえって行政の電子化による国民の利便性は損なわれる結果になってしまいます。

ITを活用するということは、IT革命によって生まれる新たな文化を享受するということであり、これまでとは違った思考の下での価値観・規範に基づく営みが必要になるということだと思うのです。当然、そのための意識改革を伴っていなければなりません。

私が提唱し、今期の企画開発部の皆さんの努力によって、導入可能なレベルになってきたこの文書管理システムという器に魂を入れることが出来るのかどうかは、ひとえに現執行部の意識(特に会長の)に係っています。このシステムの実効性ある稼働は、全国の行政書士会に多大な影響を与え、行政書士の情報化に貢献するものであることは間違いなことという確信はあるのですが、自分がその構築に関われない状態なので、何とも言えないジレンマなのです。

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【Ozeki-Letter】            2004.3.12【 第41号 】
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【発行人】行政書士 小関典明(小田原支部会員)
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