【今週の一言】 1/5(月)の『てんめい尽語』から
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【新たなスキーム、本年第一弾】
今朝の朝日新聞一面トップに国土交通省の“自動車登録ワンストップサービス”に関する記事がありました。この問題では、昨年パブリックコメントを募集したので、かなり多くの行政書士から意見が出されたのですが、記事では、見事に無視をされています。仕事始めの朝の情報なので、全国的に物議を醸していることでしょう。
元旦にも書きましたが、今年は新たな社会システムへ移行していくためのスキームが次々と現実のものとなっていくことが予測されます。その第一弾がこの“ワンストップサービス”ということなのですが、そこに従来、リアル空間での業務独占資格者として存在してきた行政書士が取り込まれていないという現実は、今後の制度のあり方を考える上できわめて厳しいものがあるということをまざまざと示していると実感しています。
新たなスキームは、従来型の思考では考えられないような形で現れてきます。しかも現れてきたときには、もう入り込む余地がないといっても良いほどに整備され、詳細なシステムが構築されているので、それへの対応を怠ってきた場合には、かなり苦しい立場に陥ることになります。
私たちの未来を築いていくためには、これから現れてくる新たなスキームをビジネスチャンスと捉えて、戦略をもって取り組まなければならないと言うことを今回の“ワンストップサービス”は教えてくれています。この轍を踏んでいては、私たちの未来は閉塞してしまいます。
新たなスキームは、これまでのようなサプライサイド(供給側)の論理ではなく、納税者・消費者にとっての利便性の向上を中心とした論理によって構築されていきます。従って、従来の既得権益を守ろうという思考からの主張は、全くといってもいいほど受け入れられないと考えなければなりません。これから構築されるスキーム(システム)の中に我々が介在することによって国民の権利を擁護し、義務の履行を支援するという具体的な論理構築をし、それに基づく理論武装をしなければならないのです。
新たなスキームは、行政サイドだけのものではなく、社会のあらゆる局面で、構築されていきます。ここでも、私たちは、私たち自身が考え、私たちの職域の中で可能なビジネススキームを構築していかなければなりません。
今年は、まさに私たちの未来を創るための戦いの年だと言えます。
だからこそ、今年のキーワードは、“従来型の思考、やり方との決別”なのです。
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【Ozeki-Letter】 2004.1.9【 第32号 】
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