【今週の一言】 11/25の『てんめい尽語』から
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今日は事務所に来たら“行政書士かながわ”(神奈川県行政書士会会報)が届いていました。
(ざっくり)
会報が入っていた封筒(会報送付用封筒を印刷したようなのだが、果たしてその必要があったのか疑問)に“著作権共通試験について”という文書が入っていました。
読んでみると、著作権業務取扱者名簿を作成するために試験を実施して、一定以上の成績を修めた者のみを名簿に掲載するというもので、同時に“著作権研修担当者”を選抜するようです。さらに、“著作権ADRセンター斡旋委員”候補者には論述と面接の試験を行うとあります。
そもそも著作権関係業務については、行政書士の業務であるとはいえ、広く会員一般の取り扱ってきた業務ではないので、いきなり試験を実施するのではなく、能力開発のための特別研修なりをきちんと実施し、その研修の効果を考査によって測定するなどの方法があってもいいのではないかと思うのです。しかも、この試験の実施に学術経験者などの外部の専門家・知識人の協力はなさそうなのです。
今必要なことは、知的財産法などの新たな取り組みを必要とする業務の市場を獲得するための戦略をもち、必要な能力開発を外部からの評価を受けられる形で実施していくことなのです。組織内で勝手に試験を実施し、だから能力があるのだといくら主張しても一般からの評価は得られません。我々の専門性を高めることに焦りは禁物なのです。きちんとした戦略を構築し、それに基づいて有効なカリキュラムを組んで外部からの協力を得て一般に見える形での能力開発を行うことこそ“行政書士会”という組織のやるべきことなのだと私は考えています。
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【Ozeki-Letter】 2003.11.28【 第26号 】
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