Ozeki - Letter

第15号

Ozeki-Letter

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【今週の一言】 9/8(月曜日)の“てんめい尽語”から

先週金曜日に、神奈川県行政書士会から講演会の開催案内がFAXで送られてきました。見ると『憲法講話=「行政書士と憲法の精神」』ということでの講演会だそうです。

なぜ、今“憲法”なのでしょう?
しかも、なぜ、営利を目的とする司法試験をはじめとする各種資格試験対策塾の主宰者を会が講師として招請しなければならないのかがよく解りません。さらには、研修部という内部に向けた組織が担当し、内部向けの講演会だというのです。

私は、横浜一局中心主義のこうした講演会の企画をずっと批判してきましたが、今回の“講演会”なるものは、時期といい、内容の説明といい、また、講師の選定といい、全く納得できないものばかりです。

決して、憲法の精神を軽んずるものではありません。が、今、という時代を考えたときに、果たしてこのテーマでよいのでしょうか?時代は劇的に変化しようとしているのです。「講演会」の開催に注ぐ力をどうして“地域版中小企業再生協議会”に参入するための能力担保づくりや「中小企業会計基準」などの研究に費やさないのかが私には理解できないので困っているのです。

今、私たち行政書士を取り巻く環境・枠組み(スキーム)が大きく変わろうとしているのです。しかし、今回の講演会の案内にはそのことに対する危機感が全く感じられません。他の士業団体が、大変な危機感を抱いて、必死に時代について行くための改革に取り組んでいるのに比べてあまりの危機感のなさに怒りすら感じます。

「失敗学」で言っていることを書きます。
「やるべきことをやって、失敗をしたなら、その失敗はなぜ起こったかの検証が出来る。」「しかし、一番悪いことは、今の時代で起こっていることを見ようともしない、又は、見ても理解できない人々が、無条件にこれまでの繰り返しをしている。従って、起こっている変化に気がつかない。だから、何もしないでいることによって取り返しのつかない事態を惹き起こしていると言うことだ。」ということです

きつい言い回しになってしまったかもしれません。が、現執行部の皆さんが、一刻も早く時代の変化に注目し、制度と会員のために危機感を持って対応していただけることを強く願っているということをご理解いただきご容赦いただきたいと思います。

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【Ozeki-Letter】            2003.9.12【 第15号 】
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