今日は曇の6月1日。風もなく静かな朝です。
今年の始めに「日本社会はこれまでの「混沌」から理解に苦しむ「不可解」という言葉がキーワードになりそうな気がしています。「不可解」な事象や「不可解な」政治状況、が次々に現れてくるようないやな予感がよぎります。」という風に書きました。
まさに今、不可解な政治状況になりつつあるように思えます。
今週野党から提出される内閣不信任案に民主党の小沢派の議員が同調する動きを見せ、欠席者の数によっては可決もあり得るという報道がなされています。たとえ可決なくても、民主党の分裂は避けられそうにもありません。
本当に日本の政治家はなにを考えてこのような重大な国難を抱える局面で政争にうつつを抜かすのでしょうか。理解に苦しみます。
アメリカの格付け会社が日本国債の格付けを下げる検討に入ったと報じられていますが、東日本大震災の被害があまりに大きく、復興に15兆円はかかるであろうとされ、そのことで財政再建の方向性から逸脱する恐れがあるというのがその根拠らしいのですが、国際的に見てもこの政治状況では日本の信用はどんどん低下するばかりです。
一昔前には「日本の強みは組織力」といわれていましたが、市場原理主義がその組織力を破壊し尽くしてしまったような感があります。今後この国がどうなっていくのか、、、不安が拡がります。
今国民に必要なのは、政争ではなく、復興後の明確なビジョンを描き、それを具現化するための政治のリーダシップであり、その下での団結した力なのだと思うのですが、無い物ねだりなのでしょうねぇ。