今朝は曇りで少し肌寒い陽気です。午後は雨になるようです。
昨日の神奈川会理事会は、予想どおりの長丁場となり、午後2時に始まり終わったのは午後7時30分でした。なんと5時間半に及ぶ会議で疲れましたねぇ。
議案の多さもさることながら議案提案の内容や議事運営にも問題がありそうです。会議というのは一定のルールの下に粛々と進められるもので、もちろん会議構成員の発言は保証されなければなりませんが、議案とは直接関係のない発言や、評決後の蒸し返しなどは厳に慎まなければなりませんし、議長の議事運営も常に緊張感のある対応が求められます。
昨日の議事運営に指摘しなければならないほどの問題があったとは思いませんが、会議の基本的なルールを認識していたかどうかはどうも怪しい感じがしました。例えば、理事会招集者の提案議案の外に他の会議構成員から新たな議案の提出があったときは、それをどう処理するかについてはきちんとしたルールに基づく必要があります。
議案提案者が議案を追加しようとする場合には、議場にその承認を求めればすむのですが、その他の構成員が新たな議案を提出しようとする場合には「動議」という形になり、議長は提出された「動議」そのものを取り上げるか否かを議場に諮り、「動議」を取り上げることに賛同が得られた場合に初めて議案提案者の説明を求め議案とすることが出来ることになります。
会議というのは、“場”であり、参加者が互いの情報や意見を交換し、共通理解のもとで情報相互作用をもたらして互いが成長する場でなければなりません。そのためには会議をマネジメントする能力が求められます。
単に相手のミスや不備をあげ連ね一方的に責任を追及していたのでは情報相互作用は起こりませんし、参加者の心理は決して建設的な方向には向かないと思うのです。問題が発覚した場合にはその問題がなぜ起こったのか、どこに不備があったのかを冷静に検証し、問題解決に向けた議論をすることが必要なのだと思っています。
行政書士界の議論はややもすると情緒的な議論に陥りがちで問題点の共通認識が出来にくい風土があるようですが、これを変えて行くには、トップリーダーの説明責任とリーダーシップが必要なのだと思っています。少なくとも過半数の人が納得し共通理解のもてる説明を行い、問題解決の方向を指し示すリーダーシップです。
来週月曜日に会長選挙の告示がなされ、来月26日の総会までの選挙戦に入ります。私たちは冷静にこの組織の組織内民主主義を確立し、苦情処理、紛争処理をはじめとしたコンプライアンスを徹底して隣接法律専門職の集団としてふさわしい組織を作るためにどんな体制をつくべきかを考えて投票行動を起こさなければならないと思います。