小関ブログ

ヨーロッパ空撮紀行

今日も曇です。富士山は見えているので高い雲に覆われているようです。昨日は日中暖かかったのに夜に入って気温がぐっと落ち、今朝も寒い朝です。

先週からNHKBShで朝7時45分からやっている“ヨーロッパ空撮紀行”という番組で15分の空撮旅行を楽しんでいます。たった15分なのですが、空撮映像を見ながらちょっとした旅行気分に浸れます。

セルビア、ドイツ、ポーランドと廻っていますが、どこも特長があり、中世からの街並みが残っている風景を上から鳥瞰的に見ているので、広角的で下を歩いて廻るより街全体が見渡せるので、とても興味を惹きつけられます。ヨーロッパへは行ったことがないので、まだ体力のあるうちに一度は行きたいなぁ~などと思いながら毎朝楽しんでいます。

たった15分ですが、なんだか気持ちが落ち着き、豊かな気分になります。

8時になって民放のニュース番組に戻ると現実に引き戻されて出勤モードにはいるのですが、空撮映像を見る以前よりずっと気持ちにゆとりが出来ているように思えるのが不思議です。

現実は、例によって政治ネタばかりでマスコミの扱い方に少々うんざりしているのですが、郵政民営化の揺り戻しの現象かどうかは判然としませんが、東京中央郵便局の建て替え計画に対する鳩山総務大臣の嫌がらせとも思える発言に違和感を感じているのは私だけではないように思うのです。

ヨーロッパの空撮映像を見ているからかもしれませんが、ヨーロッパに比べて日本の都市計画のあり方や古い建造物、文化財に対する考え方に統一性がなく、田中内閣時代の「均衡ある国土の発展」という掛け声の下に、日本中どこへ行っても同じような街並み、同じような近代建物が出来るようにしてきた都市政策を反省することなく、歴史的建造物だから「剥製にして残す」というのでは、ちぐはぐな街並みが出来るだけなのではないかと思うのです。

京都がよい例で、あれほどの歴史のある古都であるにもかかわらず、「均衡ある」街並みになってしまい、今や外観的には古都のイメージはすっかり様変わりしてしまいました。都市機能を考えれば古いものを取り壊して近代化することは当然であり、出来る限り調和はとるべきであっても古い景観を残すこととは相反するはずです。

確かに古い景観を保存していくことは、現実に生活している人々地域のコンセンサスがなければできなことですし、都市政策そのものの見直しが必要なる等難しい問題があるのだと思いますが、文化財登録や世界遺産登録などの価値観やあり方に関する国民的な議論が必要なのではないかなどと考えています。

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