雨は昨日夕方には上がり、今日は日差しがある薄曇です。気温も20℃を超えるようです。しかし、なぜか疲労感一杯の水曜日です。
昨日書いた後期高齢者医療保険制度の見直し案が自民党から出ました。参議院では民主党や他の野党との共同提案の「廃止法案」が審議されています。しかし、なにかおかしい。これだけ国民の関心が高まり、国民皆保険の根幹に関わる問題で政争になるのでしょう。
与野党ともに「国民生活重視」を掲げているのですから、超党派で真摯に議論するべきではないのでしょうか。与党は、制度にこだわり、バナナのたたき売りのように低所得者への減額をいっていますが、減額による財源をどうするのかについてはあまりすっきりした説明はありませんし、そもそも減額だけで国民が納得できるとは思えません。
野党も「廃止してとりあえず元に戻せ」といっているだけで、持続可能な国民皆保険制度をどう再構築するのかについては殆ど説明や提案がありません。
これでは、国民はどう考えればよいのかわかりません。確かに、舛添大臣が言っているように「ガラガラポンで一元化できればよいのだが、色々問題がある。」というのもわかるのですが、であればなおさら年齢で区切るのではなく、一元化して負担の平準化を図る方策を超党派で考えてもらいたいし、国民的な議論にしてもらいたいと思うのです。
ところで、話は変わりますが、今福田首相が行っている“食糧サミット”に関する報道がありますが、そちらも問題となっているバイオ燃料の大量生産国であるアメリカのブッシュ大統領は欠席で、アメリカに次ぐ生産国であるブラジルの大統領の演説も子供のような議論で、全く説得力のないものでしたが、他の主要先進国も自国の食糧確保のために輸出禁止措置をとるなど、食糧の国外支援を求めている国が増えている中で対応の方向性が示せるとは思えません。
日本は、、、といえば、相変わらずの減反政策を採り、食糧自給率を上げるための具体的で効果の期待できるような政策は一向に示されず、アメリカにバイオ燃料の生産を抑制するよう促すことも出来ずにいます。
まさに、あっちもこっちもで、鬱になりそうな今日この頃です。