小関ブログ

深まる“混迷”

今日は曇の月曜日。土曜日からぐっと気温が下がり、寒い日が続いています。今日も最高気温は18℃という予報です。なので、薄手のコートを羽織っての徒歩通勤でした。

今年初めに「今年のキーワードは“混迷”」というふうに書きましたが、日本が、世界が“混迷”の度合いを深めているように感じている今日この頃です。

21世紀に入って世界を席巻している市場至上主義によるグローバリズムによって拡大した“格差”は、各国経済を混乱に陥れ、食糧危機を生み出し、貧困とそれに基づく社会不安を急速に拡大しているように見えてなりません。

そのような流れの中で、偏狭なナショナリズムが台頭をはじめ、きな臭い動きがあちこちで始まっていることを感じさせるニュースが増えているように感じています。つまりは、新自由主義、新保守といわれる新古典資本主義経済を標榜するたくらみが失敗した姿が徐々に現れ始めているのだという意見が真実味を帯びて聞こえてきます。

市場に全てを委ねるという“市場至上主義”に基づく政治にビジョンなど示せるはずがありません。ビジョンなきリーダーが自ら創り出した時代の変化について行けずに場当たり的な政策を打ち出し、それを自らの保身と権力の維持のために強硬に推し進めているので、あらゆるところで矛盾が生じ、それによる“混迷”が目に見えてきた。。。ということなのでしょうか。

昨日のニュースでG8労相会議が開かれ、“格差問題と非正規労働者の拡大の問題”について議論されたようですが、各国政府がどのような社会を創っていくのかという基本的なビジョンを示して自国民と国際社会のコンセンサスを得ることが前提でなのではないかという気がします。非常に難しいことであるとは思いますが、そこを逃れることは出来ない時代に入っているのだという思いが徐々に強くなっています。

なんだか大きすぎることを勝手に書いてみましたが、皆さんはどう思われるでしょうか。

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