小関ブログ

裁判員制度・・・“相棒”から

今日は曇です。今朝は、ちょっと寒いくらいの陽気です。
今朝は、どういう訳か起きることが出来ず寝坊しました。しかも、全身が重く、頸、肩がガチガチになっていました。と、いうことで、とても事務所に行ける体調ではないと判断して休養をとることにしました。なので、自宅でこれを書いています。
昨夜、TVで「相棒」シリーズ6作目のスペシャルを見ました。ドラマの題材が、これから始まる「裁判員制度」をシミュレーションしているものだったのでとても興味深く見ました。まぁ、刑事ドラマなのでちょっとイレギュラーな設定ではありましたが、「裁判員制度」の問題点を上手く表現していたように感じました。
設定が、警官殺しの容疑者(銃の密売人)が逮捕・起訴され、公判で無罪を主張し、その公判で被告人を厳しく追及した裁判員が不自然な死を遂げ、総入れ替えとなった裁判員の中に亡くなった裁判員の関係者がいて死刑判決を主張し、裁判員協議の内容をマスコミにリークするのですが、結局、判決の直前に真犯人が被害者の同僚警察官であることが判明するというどんでん返しで、起訴そのものが取り下げられるというものでした。
これまで、職業裁判官だけで法律判断を最優先にしてきた裁判制度の中に素人である一般市民が入り、有罪、無罪を判定し、量刑を決定することの危うさが良く表現され、裁判長の「死刑判決を下す苦さを理解するべきだ」という発言は、もっともだと思いました。
確かに、これまでの閉鎖的な司法制度を市民を巻き込むことによってわかりやすくて迅速なものにするという発想は必要なのかもしれません。が、しかし、“人が人を裁くことの重さ”をきちんと理解した上で裁判に臨む必要があること、そして、そのためには一定の訓練が必要なのではないかという思いを抱きました。
裁判員制度は、着々と準備が進められ、我が行政書士会にもその広報の一助を担うよう要請が来ています。待ったなしで進んでいる状況ですが、本当によい制度にするためにはさらにつっこんだ議論が必要な気がしています。
余談ですが、スペシャルもののドラマを見ていていつも感じるのは、そのCMの多さです。昨日も辟易とさせられました。最初の40分ほどはスムーズなのですが、その後は5分ドラマ5分CMの繰り返しで、途中時間の区切りでは10分近くCMが流されます。これでは思考を分断され、筋書きを組み立てることが難しくなり、思考停止に陥ることさえあるように思うのです。
この日本の行きすぎた商業主義のために多くの国民の脳に悪影響を与えているのではないかとさえ思えます。正直、なんとかならないものかと思うのは私だけでしょうか。

最近の記事

  1. てんめい尽語
  2. てんめい尽語
  3. てんめい尽語
  4. てんめい尽語
  5. てんめい尽語
PAGE TOP