今日は、朝方雨が降ったようです(シャッターを開けたらデッキが濡れていました。)が、いまは綺麗な青空が広がっています。昨日同様に夏日になるようです。
「不正は正されなければならない。悪いことをした人には刑務所に入ってもらうことが原則。」という舛添厚労相の言い分は確かに正論であり、「起訴するかしないかは司法の判断」というのも正しいと思うのですが、国民は、使い込みが10万円~100万円の比較的少額で、懲戒免職となり、全額弁済も終了し、社会的制裁も受けている元職員を敢えて告発することを求めているのでしょうか?
なんだかこのところの厚労相の動きを見ているとことさら告発にこだわり、“トカゲのしっぽ切り”を模索しているように見えてなりません。もちろん社保庁職員、市町村職員による年金保険料の使い込みは許し難いことですが、国民が本当に望んでいることは、これまで野放図に年金給付の原資である積み立て金を流用しグリーンピアなどで計り知れない損失を与えた歴代社保庁長官・幹部、その監督官庁である厚労省の高級官僚の責任をどうするのかであり、舛添厚労相は、そこにエネルギーを割くべきだという意見に私も賛同です。
バブル後の大量リストラ時代、“就職氷河期”と言われたときに就職の機会を失った人々(約90万人だそうです)が未だに定職に就けず苦しんでいる事実、少子化問題が既に重要課題となっている中で、産婦人科医が足りないことで、妊婦がたらい回しにされている事実。生活保護を本当に必要としている人々が増えているのに申請すらさせない、曖昧な基準で打ち切りをする一方で不正受給を受ける人が増加している事実。どれをとっても厚労省にとっての緊急課題ばかりだと思うのです。
市町村と舛添厚労相とのバトルばかりがセンセーショナルに報道されていますが、本当に重要な問題から国民の目をそらす意図が働いているように思えてなりません。
小関事務所から日々の徒然
小関ブログ
- ホーム
- Ozeki-Blog
- てんめい尽語
- 社会
- 国民が本当に望んでいること