今日は、晴れの予報だったのですが、どんより曇っています。昨日も午後から晴れという予報だったのが雨でした。この所の天気予報はアテになりませんねぇ。
昨夜、NHKで「ワーキングプアⅡ」という特集を見ました。懸命に働いているのに生活ができない人が増えています。その現場を見せられると身につまされます。
ワーキングプアの問題は、ニートやホームレスなどのように“働かない、働けない”ことよりもさらに深刻な問題であると思います。憲法に定められた“生存権”を国が保障できない状態になっていることを示すもので、国の在り方そのものが問われているのだと思うのです。
政府は、景気が上向いていると、判断をしているようですが、地域の景況感は決して上向いているとは感じていないのが現実です。一部グローバルな競争力を持った企業や投資会社は確かに上向いているのでしょうが、地場で生きていくしかない建設企業や国際競争力もたない地場産業、逆にグローバル化の拡大によってコスト削減のあおりを受けて単価が切り下げられて転廃業を余儀なくされている繊維産業の中小零細企業などは、まさに、政府の新古典資本主義(数量経済学)に基づく急激な政策転換(ハードランニング)によって追いつめられているのだと考えられます。
確かに、ケインズ経済学に基づく経済政策は、時代に合わなくなったのかもしれません。しかし、“所得の再配分”という経済政策の根幹となるシステムは形を変えても残していかなければならないと思うのです。今起こっているワーキングプアという問題は、この所得再配分のシステムを破壊したことによる経済格差の拡大「貧困の固定化」が進んでいることを示すものであると思えてなりません。
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