小関ブログ

強制会制度の議論

昨日は晴れて暖かい一日だったのに今日は朝からどんより曇って風に当たると寒く感じるほどです。
体調管理に気をつけなければいけませんねぇ。
昨日は午後から神奈川会事務局に詰め、夕方には神奈川県建築士事務所協会の総会懇親会に会長代理として行ってきました。
今、私たち行政書士制度をはじめとする強制会制度をとっている資格制度について、その「強制会制度」を廃止しようとする動きがあるようで、警戒を強めていますが、昨日行った建築士事務所協会は、現段階での強制会制度への立法措置を求めて活動を展開するそうです。
現在、神奈川県内には7,000社の設計事務所登録があるそうですが、その組織率(事務所協会への加入率)は1割ほどだそうで、組織されていない設計事務所に対する指導がなかなか徹底しないという話が会長さんの挨拶の中にありました。東京の協会の代表挨拶では、東京都での組織率は6%くらいという話もありました。それだけに、強制会制度への移行は事務所協会組織にとって切実であることが覗えました。
「強制会制度」を廃止すると言うことは、現状の建築士事務所協会の状態に各士業団体組織が置かれると言うことであり、会と制度は確実に弱体化していきます。一方で、資格制度の統合の議論があり、そのための布石として強制会制度が取り沙汰されているという見方もあります。
小泉改革全体に言えることかもしれませんが、社会全体の将来ビジョンが示されないまま個別の議論がどんどん先行し、国民が理解できないまま制度がめまぐるしく変わっていくので、その先にどんな社会が待っているのかが殆ど見えてきません。この強制会制度の廃止に関する議論もその先にどんな現実が待っているのか、つまり、法律専門職種といわれる資格制度を統合し欧米の訴訟弁護士(バリスター)と事務弁護士(ソリスター)の制度を作ろうとしているのか、それとも現行制度を維持し、その中での競争環境を整備し自然淘汰による整理を考えているのでしょうか。そういう基本的な方向性が示されない中での強制会制度廃止の議論は無責任であり、国民を混乱させるだけだと思うのですが。。。いかがなもんでしょうねぇ。

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