小関ブログ

対岸の火事ではない

今日は、晴れてはいますが、白い空です。富士山が見えていますが、今年はこの時期にしては雪が少ないように感じます。
昨日は、思い切って完全休養日にして、腰湯とマッサージ三昧をしました。おかげで少しエネルギーが補給されたようです。が、まだ1ヶ月くらい湯治に行きたい気分です。まぁ、無理な話ですが。。。^^;
今や社会問題になりつつある「姉歯事件=構造計算書偽造による耐震不良建物の乱立問題」は、単に建築士のモラルの問題ではなく、建設業の生産システム全体の問題としてとらえるべきなのだろうという気がしています。建築基準法が性能規定に変わったことを悪用したともとれますが、姉歯建築士に構造設計を依頼した意匠設計事務所も検査機関、さらには現場施工者、施工主も見抜けなかったと言うことは、システムそのものに問題があるのではないかと思えるのです。
通常、一定の規模以上の建物になると、設計事務所が書いた設計図をそのままで現場施工がされるのではなく、施工会社が設計図を元に現場の状況や工法を考えながら「施工図」を起こし、その施工図に基づいて工事が進行していくのですが、その段階で構造計算に不備があればほとんどの場合、発覚をするのではないかと思われるのです。要するに、幾度もチェックをされる段階を経ているはずなので、今回の事件はかなりの広がりで責任を取らなければならない人たちがいるように思えます。
この問題については、多くの専門家が色々言ったり、ブログで書いたりしているので、素人があまり深入りすることは避けますが、ただ、この問題は、私たち資格士業者にとって対岸の火事ではないという意識を持つことが重要だと思うのです。小泉内閣が進める“改革”によって、行政のチェック機能が民間に開放されて行きます。現に、私たち行政書士が日常的な業務である建設業経営状況分析についても民間の登録分析機関に解放されています。
今回の姉歯事件の波紋は当然この登録分析機関へも及んできます。私たちは、さらに気を引き締め、法令を遵守するとともに専門家としての職業倫理をもって業務に取り組まなければならないと思うのです。

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