小関ブログ

与党大勝の波紋

今日はきれいな青空が広がっています。
昨日投票が行われた衆議院議員選挙は、予想していたとおり、自民党の大勝となってしまい、しかも、自民・公明(与党)で絶対的安定多数を遙かに超えて、3分の2に達するという状況が生まれてしまいました。これをもって直ちに憲法改正に走るなどということはないとは思いますが、かなり“やばい”のではないかなどと思ったりもします。
問題は、すでに『自民党』はこれまでの「自民党」ではなく、完全に旧来型の人々が閉め出され、アメリカのネオ・コンに近い「新保守」の党になったということだと思うのです。経済的には、「新古典資本主義」という市場至上主義の立場をとり、すべてを市場に委ね、競争力のみを求める傾向がさらに強まることになったわけです。
つまり、階層(ヒエラルキー)社会による「配分の論理」は完全に敗北したわけで、従来型の公共工事に頼ってきた地場建設業のままでは生き残ってはいけないことが最終的に宣告されたということだと考えています。この先のビジョンをどう描くのかが今まさに問われています。
今回の与党の大勝は、小泉戦略の描いてきたものかもしれません。しかし、一方で、時代の大転換が起こっているということの証であると観ることもできると思うのです。今後、これまでの「骨太の方針」や様々な戦略に基づく改革(?)が一気に、しかも強引に進められることになるのだと思います。まさに、これまでの社会システムから新たな社会システムへのスクラップ&ビルドが加速度的に行われるのです。ますます、これからの政策動向から目が離せません。

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