小関ブログ

経審の虚偽防止システム?

今日も小田原は晴れ。風もあまりありませんが、寒いです。
専門工事業者団体の後継経営者(幹部)研修の配付資料は、何とか昨日書き上げ、今日は、明日発行のメルマガ(Ozeki−Letter)の編集をしなければなりません。
私の参加しているミクシィ(MIXI)の中で、「50を過ぎると、一日は長く感じ、一年は短く感じる。」という話題がありましたが、私は、“1週間があっという間に終わっていくが、一年は長い”といった感じです。
今日付けの日刊建設通信新聞の一面中段に「国交省−来年度からシステム構築」という見出しで、国交省が経審の虚偽防止のためのシステム構築を来年度から始めるという記事があります。記事によると「登録経営状況分析機関や建設業情報管理センターがもっているデータを定量的に分析し、異常値を示した業者を自動的にリストアップする」システムだそうで、リストアップされた業者からの申請に対しては、追加資料を求めた上で重点的な調査を行うとあります。
どうも国交省は、公共事業を含めた日本の建設投資に対して供給過剰となっているという認識の下に「不良不適格業者の排除」という“錦の御旗”を掲げて建設業の数量調整に躍起になっているのではないかという感じを否めません。
確かに虚偽申請そのものは許されることではありません。しかし、その背景にあるものを見極め、建設業の未来ビジョンをもって産業政策を構築することが国としての役割なのではないかと思うのです。機械的に異常値業者をリストアップし、市場から排除するだけでは問題は解決していかないのではないかと思うのです。
私も、「行政書士のための経審虚偽申請防止ガイドライン」の原案作成を急がなければなりません。行政書士が、建設業の適正な経営を支援していくためには、経審制度の意味を深く理解し、その適正な運用に寄与していくことが重要であり、そのことがクライアントである建設業者の皆さんが市場から淘汰されないことにつながっていくと考えています。

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