小関ブログ

“甘い評点”に懸念?

今日は、あまり風もなく穏やかに晴れています。気温は平年並みということですがこの時期にしては暖かい朝です。
昨夜は、寺尾聰主演の“雨あがる”をBSで鑑賞しました。所々以前見たような記憶があったのですが、物語の流れや全体を通してみたのは初めてなのではないかと。。。。呆けが入ってきたのでしょうか(悲)。
真田広之の“たそがれ清兵衛もそうでしたが、まじめで一見ひ弱そうな下級武士が実はものすごい剣客という意外性を誘う内容が、いかにも日本人の原風景を見るようで、私は好きなのです。
ところで、今日付けの日刊建設通信新聞にY点(経営状況分析)審査機関のことが書いてあります。指定機関から登録機関に移行して8ヶ月が過ぎ、12月7日現在で13機関が登録を受けたそうです。
記事では、「“甘い評点”に懸念」という見出しで、「価格競争もさることながら、この経営状況分析業務は、その公正性と適正な審査が欠かせないものとなっていることを考えると、安い料金を売り物に高い評点を出す機関が出現することが大きな課題になる。」として懸念を表明し、特に、「CIICが指定機関だった際には、不整合な数字が見つかった際には虚偽がないかの追跡調査をしていた。(中略)そうでない機関がでた場合を想定すると、規制緩和が産業行政や業界のあり方をゆがめる可能性もある。」としています。
確かに、これだけの機関が出現するとは予想をしていなかったので驚きですが、市場の大きさから考えると20くらいにはなりそうな気配も感じているので、国交省の縛りがどこまで通用するのかは、かなり危ういのではないかと思われます。しかし、そうなると、経営状況分析における公平性、透明性、同一基準による比較可能性が損なわれ、経審そのものの信頼性が失われていくのではないかと思うのです。
しかし、経審の信頼性が損なわれ、新たな制度・システムが必要なったとしても、これだけ多くの登録機関の存在がそのときの足枷になってしまうのではないか。などとよけいな心配をしたくなります。
私自身は、この経審制度がそれほど長く続くとは思っていませんし、“小さな政府”という流れから見れば、早晩“ボンド”への移行が始まるものと考えています。そのときに、この登録分析機関はどうなっていくのでしょう。

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