小関ブログ

関東部会の研修会から

今日は、穏やかに晴れています。
先週金曜日の全国建行協関東部会の研修会と「年末懇話会」は、それなりに盛況のうちに終わりました。
経営状況分析の登録機関は、現在までの13機間が登録をしたようですが、当日の研修第一部はそのうち7機関の代表が参加をしていただき、私がコーディネーター役となって、経営方針やサービスの内容をインタビュー形式で語ってもらいましたが、時間がない中で一応のことは出してもらうことができたのではないかと思っています。
その中で気になったことは、複数の登録機関が実施、あるは実施しようとしている「行政書士に対するキャッシュバック」の是非についてなのですが、これについては、質疑応答でも否定的な意見が出されていましたが、やはり、適正な考え方とはいえないと思うのです。むしろ、行政書士に依頼することによって分析手数料自体が軽減されるなどの差別化を図った方が行政書士の関与率の向上に貢献することとなり、経審受審業者にとっても有益なことになるのではないかなどと考えています。
第二部では、国土交通省の小窪経営指導係長が、分析登録機関の現状や審査基準、国と登録機関の関係などの話から、経審全体としての問題点などを約1時間話してくれていましたが、ここでもやっぱり「虚偽申請への対応」がメインとなっていました。特に財務諸表(経営状況分析)で虚偽の疑いのあるものがでてきても、決算書の内容だけで虚偽という風にいうのは難しいとのことで、これまで、処分対象にまでではなっていなかったが、今年初めて財務諸表の内容で処分事例がでたそうです。
国土交通大臣許可に係る経審については、完工高のチェックを中心に総資本回転率、技術職員数と人件費のバランス、外注比率、消費税の課税売上高などをチェックしているということで、このチェックを全国的なものにするための予算要求をしているという話しでしたので、近いうちに各都道府県での審査体制も統一されていくのではないかと思われます。
今日は、3年目となった経審実務担当者意見交換会の今年度第3回目の会議が開かれるので、そこいら辺の情報も仕入れられたらよいと思います。

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