今日は朝から台風一過の夏空です。台風が持ち込んだ南風でまたまた猛暑になりそうです。
その炎天下の中、今日は東京赤羽のマンション新築現場へ出張です。
昨日、「建設業と行政書士の関係の歴史的考察」のPPTを建設産業史研究会の事務局である建設産業図書館の担当者様に送らせていただきました。
この資料作りに取り組んだおかげで、様々な情報をいただき、大変勉強をさせていただきました。今週建設産業図書館の菊岡館長様から送っていただいた新潟県建設業協会史という資料には「入札と代書人」という項があり、明治、大正期には県庁の中に代書人がいて、県の委託を受けて入札事務の一部を担当していたという記述があり、行政書士(行政代書人)と建設業の関わりは古くからあったことを知り、改めて感銘を受けました。
ただ残念なのは、戦時体制が強まった時期に公共工事の発注がなくなり、県庁内にいた代書人たちが職を失い、戦後すぐの戦災復興期には建設業協会が代書人の代わりに認可を受け事務を行ったとあり、その後、入札・契約事務の中に代書人・行政書士が関わっていく場が出来なかったことは残念に思います。
本当に私達の先達である代書人の人々の様々な努力によって今の行政書士制度への発展があり、その精神は今も生き続けているのだと思うのです。今回、代書人→行政書士の歴史に改めて触れ、この制度が、官製(中央主導)のものではなく、地域のニーズの中から地方ごとに規則や条例が出来、その流れが中央政府を動かして規則や法律が出来てきたということを確信しました。
つまり、私達の行政書士という制度は、国民のニーズに支えられ、発展してきたのであり、逆に言えば、国人のニーズに常に目を向けていなければ制度は維持していけないということなのだという自覚を持たなければならないと強く思います。求めるべきは、官の庇護ではなく、国民(市民、県民)との“信用と信頼”の構築なのです。
小関事務所から日々の徒然
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