今日も朝方に雨が降ったようで、道路が濡れていましたが、今はギンギンの夏空です。
今日の日経朝刊に、「社会保険庁が年金納付額毎年通知」という記事が載っています。厚生年金と国民年金の前加入者を対象に、過去一年間の納付額を通知することにしたという内容なのですが、一見するとサービスの向上のように見えるのですが、、、この莫大な通知費用はまたぞろ国民が納めた保険料から支払われるのであり、通知されるのは一年間の納付額だけなので、実際の加入期間や給付予想額などは、社会保険事務局に出向いて確認するしかないわけで、国民にとってどれほどのサービスになるのかは大いに疑問が残ります。
社会保険庁は、民間から長官を登用したことによって少しは改革されるのかと期待をしたのですが、このような貧困な発想しかできないのであれば、もはや解体以外に道がないように思います。
郵政公社の民営化についても、これまでの財政投融資の不透明さがどこまで解明されるのかは全く不明であり、“誰も責任をとらない”まま暗部に蓋をしてしまうのではないかと思わざるを得ないような状況です。小泉首相が“改革”というのであれば、その改革は、まさに日本型“官僚社会主義”の清算でなければならないと思うのです。
改革の波は、良く悪くも国民一人一人の日々の暮らしにも波及してきます。なんだか解らない“改革”の名の下に痛みだけを強いられ、基本的な構造は何も変わらず、これまでの不透明さや暗部の中で権力維持し、法外な報酬を得てきた人たちが誰も責任をとらないまま社会のシステムがどんどん変わっていくとしたら、国民はさらなる苦しみを背負い込むことになるような気がしています。
社会保険庁の問題は、一官庁の問題ではなく、この国の行政のあり方全体に関わる問題であろうと思います。私達国民は、今後の中央、地方を含めた行政の構造改革にさらに関心を持って、注視していかなければならないと思うのです。
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