小関ブログ

入札・契約制度改革?

今朝は晴れ、少し風はありますが、まずまずの穏やかな日和です。外気温は7℃でした。
今日、明日、明後日と3連ちゃんで東京行きです。
今日は、午後3時に日弁連のある法曹会館で「企業予防法務」の著者である大矢息生弁護士(元国士舘大学教授)と3月27日の神奈川予防法務研究会設立記念講演の件で打合せをさせていただく予定。明日と明後日は、日行連農林建設部会・WG合同会議で東京渋谷の行政書士会館です。
今日付の建通新聞一面トップに「南鴨宮団地建設に着手」という記事が載っています。南鴨宮団地は、県が新たに建設する県営住宅で、計画では、鉄筋コンクリート5階建て延べ4,529平方メートルになるようです。敷地は、その昔民間のテニスコートがあった場所で、権利関係が複雑に入り込み、鴨宮駅の正面約500mの直線上にある優良な立地にもかかわらず、30年近く何も利用されずにきた土地なので、“ようやく”の感があります。
この地域では久々の大型公共事業なので、地場の建設業者にとっては、色めき立つ話題ではあります。敷地内の工事ばかりではなく、鴨宮駅からの公開遊歩道などの街路整備も平行して発注されるようなので、それなりの発注規模が期待できそうです。
建築工事についても建築、電気、管、エレベーターなどに分離して発注するとしているので、地場業者の受注機会は増えるものと思われますが、果たして、県がどのような入札・契約制度で発注してくるのかが注目されます。
昨日の“サンプロ”で紹介された横浜中田市長の入札・契約制度改革のようにすべてを一般競争入札にしてしまうことになるのか、これまで通りの指名競争入札で行くのか、今や地場の建設業者にとっては最大の関心事になっているので、注視していきたいと思います。
昨日の“サンプロ”の扱い方もそうでしたが、相変わらず“落札率”だけが問題にされ、談合批判に基づく入札・契約制度改革が進められています。横浜市は、「低価格入札調査制度」を導入するとしていますが、設計・施工分離発注という原則の下で、設計仕様・工法・部材が決められ、それに基づいて積算された設計価格に基づいて予定価格が決められている中での価格競争には自ずと限度がある思うのです。むしろ、時価単価で積算し、高めの歩掛かりを見込んだとしても予定価格の90%以下で落札することが不自然だと思うのです。
よく、競争性を高めたことによって「予算がこれだけ余った。」という話を聞きますが、それは、本来受注企業が確保するべき適正利益ではないのか(全てとはいいませんが)と思うのです。「談合」が犯罪視されるのは、談合によって価格をつり上げ、不当な利益を得た場合であって、談合批判による行き過ぎた「価格のみの競争」によって、本来あるべき企業としての適正利益すら確保を困難にし、体力を失いかけている地場建設業に対して、“弱い企業は市場から退出しろ!”といわんばかりの入札・契約制度の変更は果たして“改革”と言えるのか、大いに疑問ではあります。

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